稲垣 智子「ソープ・オペラ」

 ロンドン留学中よりクールで時に挑発的なパフォーマンスやインスタレーションを展開してきた稲垣智子。巨大なレースを淡々と編み込んでいく「Sea」、1組の男女が1本の口紅を使い果たすまでキスを繰り返す「最後のデザート」など、稲垣の作品は「反復」という行為を通して現代生活の一側面をリアルに浮き彫りにしている様に思えます。

 本展のタイトル「ソープ・オペラ」(soap opera)は英語の口語で「メロドラマ」を意味します。男女の恋愛模様を、しばしばステレオタイプ化された登場人物の姿を通して疑似体験するこの形式は、我々の日常の中の小さな願望を集約しているが故に広く共感を集めるのかもしれません。今回稲垣が被写体として選んだのは、彼女の身近にいる普通の女性たち。最小限の装飾の中でカメラに向かう彼女たちの表情からは、日常とフィクションの狭間ともいえるあいまいな領域が読み取れます。

 2004年の春から夏への移ろいの中で制作された今回の作品は、また、今秋稲垣が参加するアーカスプロジェクトでの滞在制作への出立地ともなります。どうぞご期待ください。

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会 期: 2004年8月22日 [日] 〜 9月12日 [日] 

火 - 土 12:00-19:00 日 12:00-17:00 / 月休

■ オープニングレセプション:8月22日 [日] 17:00~

JP / ENG

 Works

TOMOKO INAGAKI

稲垣 智子

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出展作家:稲垣智子、今野尚行、大谷有花、大森暁生、goasa、渡部裕二

会 場:Bunkamura Gallery 渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura 1F

会 期:2004年8月21日(土)〜8月31日(火)10:00-19:30 会期中無休 / 入場無料

稲垣智子「陽の名残り」

インスタレーション&パフォーマンス、2004年、Bunkamura Gallery

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