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WAH NU & TUN WIN AUNG

ワー・ヌ&トゥン・ウィン・アウン

トゥン・ウィン・アウン&ワー・ヌ

「幾つかの(白い)作品」

 共に1970 年代生まれのトゥン・ウィン・アウンとワー・ヌは、映像やインスタレーションといった新しいメディアに意欲的に取り組み、美術表現の可能性を広げてきました。90 年代よりパフォーマンスや野外でのインスタレーションに取り組んできたトゥン・ウィン・アウンは、一方で、同世代のアーティストを紹介する展覧会のキュレーションも手掛けており、ミャンマーではまだ一般に馴染みの少ない現代美術の普及に努めています。また、過去にArt-U room にて二度の個展を開催したことのあるワー・ヌは、ポップ・アートの影響を受けたペインティングの他、白日夢の様な独自の時空間を有する映像作品を発表し国際的な評価を集めています。私生活においてもパートナー関係にある二人は、普段互いの創作活動をサポートし合うだけでなく、時に共同での作品制作も行なっており、2009−2010 年オーストラリアのクイーンズランド・アート・ギャラリーで開催された「第6 回アジア太平洋トリエンナーレ」では、連名で空想上の展覧会プランをマケット化したインスタレーションを発表しています。

 

 この度の展覧会「幾つかの(白い)作品」は、二人が2009 年に開始した「千個の(白い)作品」の序章を飾るものであり、彼らがこれまで生きてきた三十余年の生涯の中で、特に思い出深い千個の事物を集めアーカイブ化することにより自らのアイデンティティーの根源を浮き彫りにしようというプロジェクトです。今回の展覧会では、彼らが子供の頃に親しんだ漫画のヒーローや玩具、彼らに教訓を与え人生を導いてきた物語や出来事、更には彼らの友人や娘が描いた素描など、様々な記憶の断片が集められており、これらの事物は記憶の中であらゆるものが少しずつ風化して行くのと同様に、白い絵具のレイヤーで部分的に隠されたり塗り潰されたりしています。あたかも降りしきる雪に埋もれる風景の様に、次第にホワイトアウトしていく世界の中で、果たして我々はどんな事実を見いだすのでしょうか?是非ご高覧ください。

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会 期: 2011年8月3日 [水] 〜 28日 [日]  *但し8月15日〜22日は夏期休廊

火 - 土 12:00-19:00 日 12:00-17:00 / 月休

■ オープニングレセプション:8月3日 [水] 18:00-20:00 

[ プレスリリース(PDF) ]

● ワー・ヌは金沢21 世紀美術館で開催される展覧会「Inner Voices - 内なる声」(会期:7 月30 日〜11 月6 日)にも出展致します

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