英ゆう「作庭」
この度 Art-U roomでは、英(はなぶさ)ゆうの新作ペインティングによる個展「作庭」 を開催致します。
本展のタイトル「作庭」は、英が近年取り組んでいるテーマであり、自身の絵画作品を、あたかも庭師が庭園をデザインするかのようにレイアウトすることにより、展示空間そのものを、ひとつの仮想空間として成立させる試みです。タイでのレジデンスより帰国後、京都芸術センターの和室の大広間で展示したことに端を発するとするこの試みは、石灯籠や庭の植栽など、本来屋外にあるものが描かれたタブローを、見る者の視点の向きや高さを考慮しながら配置して、室内の展示空間に再構築するものです。
この度の展覧会では、奈良の古刹不退寺の境内にある植込みをモデルとした作品や、タイの寺院でお供え物として用いられる花飾りをモチーフとした「供花」、人が生る木の伝説に基づき2000年代初頭より描き続けられている「ワクワクの木」のシリーズなど、約15点の新作絵画を展示致します。これら一筆一筆丹念に塗り重ねられた密度の濃い作品群からは、自然の、そして人々の日々の営みの積み重ねから生み出される、したたかで力強い生命力の気配が漂ってくるように感じられます。Art-U roomでの4年振りとなる個展、ぜひご高覧ください。
■ 英 ゆう (Yu Hanabusa)
1973 年京都府生まれ。1996 年京都市立芸術大学美術学部卒業、同年ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アート、ファッション&テキスタイル科に交換留学。1998 年京都市立芸術大学研究科絵画専攻油画終了。2002 年東京オペラシティアートギャラリー「Project N」にて個展。2003 年「 VOCA 展」出展。2004 年より1 年間、新進芸術家海外留学制度(文化庁)によりチェンマイにて滞在制作。2007 年~2009 年シラパコーン美術大学アーティスト・イン・レジデンスにてバンコクにて滞在制作。2009 年ポーラ美術振興財団在外研修員としてバンコクに滞在。2011 年京都市芸術新人賞受賞。現在奈良市在住。
作家ウェブサイト:
http://mccullypon.wakwakforest.com/
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会 期: 2019年6月11日 [火] 〜 7月6日 [土]
火 - 土 12:00-18:00 日・月休
■ 作家在廊予定日:7月6日 [土]
[ プレスリリース(PDF) ]
JP / ENG
Works
2018年、油彩・キャンバス、133x164cm
2019年、油彩・キャンバス、133x80.5cm
2019年、油彩・キャンバス、91x91cm
2019年、油彩・キャンバス、91x91cm
2018年、油彩・キャンバス、72.5x60.5cm
2018年、油彩・キャンバス、53x80cm
2018年、油彩・キャンバス、53x80cm
2019年、顔彩・アクリル・蜜蝋・金箔・キャンバス、60x50cm
2019年、顔彩・アクリル・蜜蝋・金箔・キャンバス、65x45.5cm
2019年、顔彩・アクリル・蜜蝋・金箔・キャンバス、55x22.5cm
2019年、顔彩・アクリル・蜜蝋・金箔・キャンバス、55x22.5cm
2019年、顔彩・アクリル・蜜蝋・金箔・キャンバス、27.3x27.3cm
2019年、顔彩・アクリル・蜜蝋・金箔・キャンバス、27.3x27.3cm
2019年、顔彩・アクリル・蜜蝋・金箔・キャンバス、27.3x27.3cm